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機関誌『オレンジはくぼく』新年号巻頭(委員長あいさつ)から [みなさんへ]

2019年 新年のご挨拶
     委員長  長澤 裕

 2018年を表す漢字一文字に選ばれたのは「災」という字でした。昨年は6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の北海道胆振東部地震や2つの大型台風、そして「災害級」と言われた夏の猛暑。私も「静岡市子ども平和の旅」で8月に広島へ行き、あちらこちらに残る爪痕を目の当たりにし、改めて災害の恐ろしさを感じると同時に、そこで懸命に働くボランティアの人々の姿に感動もしました。
 しかし、現在の日本にとっての最も大きな災害は、日本を戦争をする国に後戻りさせようとし、外国の巨大企業に国土も国民も子どもたちの未来をも売り渡そうとする戦後最悪の人間が政権を握っていることでしょう。
 秋の臨時国会では、漁協の許可なく自由に漁ができる漁業法改正、水道事業を民間に委託する水道法改正、外国から激安の労働力を輸入できる入管難民法改正などを、はじめに日程ありきの強引さで成立させました。これで喜んでいるのは巨大な多国籍企業です。先に強行した種子法改正や森林法改正なども同じで、このままだと私たちの食料も水も、すべて外国企業に支配されるようになってしまいます。
 安倍首相は昨年8月、2019年7月の参議院選挙までに憲法改正の国会発議をめざすとしていました。しかし、秋の臨時国会では憲法審査会を事実上開くことができず、今年の通常国会での発議は難しくなっています。これは、憲法9条を守ろうとする国民の粘り強い闘いの成果ですが、安倍首相は決してあきらめたわけではありません。5月の新天皇即位などを最大限に利用して、憲法改正を強引に押し進めようとしてくるでしょう。
 静岡型小中一貫教育や新指導要領の全面実施、会計年度任用職員制度導入、変形時間労働制導入など、学校をめぐる課題も差し迫ったものがたくさんあります。この激動の時代を、教員として、大人として、どのように生き、子どもたちにどんな社会を残すのか?日々の忙しさに逃げてしまわず、無力だと言い訳せず、真剣に向き合っていかなければならないときだと思います。私一人では何もできませんが、市教組のみなさんと助け合いながらならがんばれます。また、市教組の力だけでは足りないかもしれませんが、市教組を応援してくれている教員のみなさん、保護者のみなさん、市民のみなさんと力を合わせれば、静岡市を変えていくことができると信じています。
今年もみなさんと一緒に、子どもたちのため、職場の仲間のために、できることを精一杯やっていこうと思います。今年もよろしくお願いします。
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