SSブログ

静岡市長選挙立候補予定者への公開質問状(その3) [静岡市長選挙]


静岡市長選挙立候補予定者への公開質問状(その3)。

<質問3>静岡市の小中学校における不登校の発現率が全国平均と比べて高いという市教委の調査結果が出ていますが、その原因をどのようにお考えですか?また、どのような対策が必要だとお考えですか?

★田辺信宏氏の回答
不登校の原因は、様々な要因が絡んだ複合的なものと捉えますが、この問題を重く受け止め、総合教育会議で議論を重ねてきたところです。
その中で、不登校になってしまった児童生徒への対応だけでなく、児童生徒が不登校にならないような未然防止対策にも重点を置いていきたいと考えており、また、個々の努力だけでは対応が難しい問題は、関係者が連携して組織的に対応することが必要であると考えます。
そのため、教員のカウンセリングマインドを醸成するための研修システムの構築、教室以外においても充実した学習指導等が受けられる体制の整備、家庭にいる不登校児童生徒の支援体制充実のための訪問教育相談員の配置などに取り組み、どの子も置き去りにしない支援体制を構築して、児童生徒が健全に成長し、輝けるよう取り組んでいきます。

★林かつし氏の回答
不登校問題を考える場合、子どもや保護者にその責任を負わせるのではなく、なぜ増えているのかという教育をめぐる背景、原因の分析が大事です。そこにこそ、有効な対策の答えがあります。
不登校の背景には、過度に競争的な日本の教育制度があり、強いストレスが子どもの人格形成の障害になっています。そのことが、学習、学校生活、子ども同士、教員との関係でさまざまな問題を生じさせ、不登校問題をより深刻化させていると思います。また、教職員の多忙化が、子どもとの人間的なふれあいや不登校児童・生徒への十分な対応の支障となっている現実があります。静岡市の発現率が全国平均より高いのは、不登校をめぐる状況がより厳しいことの現れではないでしょうか。
子どもたちが個人として尊重されるなかで、学ぶ喜びを知る教育とそれを支える教職員の増員などの環境整備こそが、対策だと考えます。具体的には、何よりも現場の状況を知る教職員、保護者、子どもたちの声を聞き、対策を立て、実行します。

<質問4>学校施設・設備の拡充についてお聞きします。 (1)静岡市の小・中学校の教室へのエアコン設置を決めました。しかし、示されている計画だと、今いる中学生は卒業するまでに恩恵を受けることができません。計画をもっと早めるというお考えはありますか?

★田辺信宏氏の回答
一刻も早くすべての小中学校の教室へエアコンを設置できるよう、工事や発注方法の工夫などに取り組みます。

★林かつし氏の回答
現在の計画では、中学校は2020年度以降となっています。国の補助金を待つのではなく、市独自の財源措置を行い、現計画を見直し早期に設置します。

(2)雨漏りのひどい校舎、赤さびの出る水道、蛇口や便器の数が不足している校舎、照明の数が少なくて暗い廊下など、施設・設備の修繕や老朽化対策が間に合っていない学校がたくさんあります。各学校に配当される施設・設備費を拡充するお考えはありますか?

★田辺信宏氏の回答
小中学校の老朽化対策が万全となるよう教育費の拡充を図り、効率的な修繕・改修を行っていくことで、学校施設の適切な管理に努めます。

★林かつし氏の回答
市は、将来的な人口減を前提に、国の方針に沿ったアセットマネジメント方針で小中学校の統廃合を進めようとしています。したがって、施設・設備改善に消極的です。御指摘の点も踏まえ、全校で施設・設備の調査を行い、計画的な改修に向け予算措置を検討します。

<質問5>教職員の長時間過密労働についてお聞きします。 (1)静岡県は「静岡型35人学級」の下限を撤廃しましたが、静岡市はまだ撤廃していません。私たちは早く下限を撤廃し、さらに小学校低学年を30人学級にするべきだと考えますが、いかがですか?

★田辺信宏氏の回答
学校の実情に合わせた取組として、「静岡市型35人学級編成」の導入に向け、引き続き検討を進めていきます。

★林かつし氏の回答
県と同様に下限撤廃をします。低学年の30人学級については、政令市への権限移譲を活かし、学校現場の意見を聞き、実施を検討します。

(2)産休や病休などの代替教員(臨時的任用教員)が見つからず、長期間にわたって授業が自習になったり、毎時間違う教員が授業をしたり、ということがあちらこちらの学校で起こっています。その原因として、臨時的任用教員が多すぎること、その待遇が低いことが考えられます。私たちは正規教員を増やし、臨時的任用教員の待遇を大幅に引き上げることが必要だと考えていますが、いかがですか?

★田辺信宏氏の回答
教職員の欠員が生じない環境となるよう、新規採用者の増員や、再任用者の活用などに取り組みます。

★林かつし氏の回答
教員不足による多忙は、教職員及び子どもに様々な負担を強いています。正規教員の増と、臨時的任用教員の待遇改善は当然です。

(3)現在、小・中学校には特別支援教育支援員、学校司書、非常勤嘱託事務員、非常勤嘱託用務員など多くの非常勤職員が働いています。しかし、その待遇の低さから必要な人員が集まらず、また、勤務日数や勤務時間が少ないために十分な効果が得られていない実態があります。私たちは、こうした非常勤職員の待遇改善、勤務日数や勤務時間の拡大、正規任用化を進めることが、学校教育の充実、教職員の多忙解消につながると考えますが、いかがですか?

★田辺信宏氏の回答
市全体の方針などを踏まえつつ、特別支援教育支援員の配置拡充や学校司書の研修の充実とその時間の手当などにより、当該職員の働く環境の改善に取り組みます。

★林かつし氏の回答
御意見に賛成です。非常勤職員の抜本的な待遇改善とともに、原則は正規職員との方針で、非常勤職員の正規職員化を計画的に進めます。

公開質問状の質問と回答は以上です。長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの投票の参考にしていただければ幸いです。

静岡市民が静岡市の政治を変える大チャンスです。4月7日は、必ず選挙に行きましょう!
nice!(0)  コメント(1) 

nice! 0

コメント 1

組愛ちゃん

立候補者のみなさんに教育現場の実情を知ってもらうだけでも何かの成果につながるかもしれない、と思って取り組んでみました。
by 組愛ちゃん (2019-03-25 22:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。