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市教委は学校司書だけにはどうしても年休を与えたくない? [学校図書館・学校司書]

今日、会計年度任用職員の待遇について、市教委との交渉がありました。

こちらの要求の1番は、「学校司書の任用を通年とすること。」でした。

他の会計年度任用職員の任用期間が4/1~3/31と通年なのに、学校司書だけは学校の長期休業中をはずして1年を3期に分けての任用となっています。そのため、労働基準法が年休の付与条件としている6月を超える任用とならず、年休がゼロとなっています。

賃金は時間給で勤務日数や1日の勤務時間は決められていますから、任用を通年としたところで人件費が増えるわけではありません。
こちらが「任用を3期に分けることによって何かいいことがありますか?」と聞いても答えはありません。3期に分ける必要など何もないのに、3期に分けることによって年休がないという不利益に対して何ら改善しようとしない。

しかも、市教委の回答には
「教育センター(所管課です)としても勤務条件改善に向けて取り組んでおり、令和2年度には、勤務時間を4時間から5時間へと1時間延長するとともに1時間あたりの賃金の改正もしました。」
とあるではありませんか。
これには市教組の委員長も
「ふざけたことを言わないで欲しい!何が賃金の改正もしましただ。最低賃金に1円差まで追いつかれてしまったからわずか数十円引き上げただけじゃないか。それでも静岡市の会計年度任用職員の中では最低額だ。バカにするな!」
と思わず声を大きくしてしまいました。

また、長期休業中は任用しない理由として、
「学校司書の業務は、本の貸出を始め、授業支援やレファレンスが中心であることから、児童生徒のいない夏季休業中や冬期休業中は勤務を要しないとしています。」
と回答したことに対しても、同席した執行委員から
「新しい図書の受け入れや古くなった図書の廃棄だけでも大変な作業時間を要する。勤務時間だけではできないので、任用のない期間に来てサービス残業している人もいる。」
「授業支援と言っても、そのためには教員との打ち合わせの時間が必要。今の勤務時間だけではその時間が取れない。」
「教育センターも一度学校の図書館を見てみればいい。誰がこの掲示を作ったのか。図書館だよりは誰が書いているのか。大抵の学校ではみんな司書さんがやってくれている。」
市教委が言う中心となる業務だけでも大変ですが、多くの司書さんはその周辺にある+αの業務を積極的にやってくれています。自分たちで声を掛け合って、公共図書館の会議室などを自腹で借りて、自主的な研修会をやっている人たちもいます。
そんな人たちに対する市教委の評価に低さには怒りしか湧いてきません。

今日の交渉事項は来年度も継続するということで、今日は終わりました。
市教組はこれからも、学校司書さんはもちろん、その他の会計年度任用職員のみなさんの勤務条件をもっともっと良くし、子どもたちにとっても充実した学びの環境ができるようにがんばります。
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