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全国教育署名を街頭で集めました [教育全国署名]

先週、今週の土曜日、新日本婦人の会のみなさんと一緒に静岡市の繁華街で全国教育署名を集めました。
親子連れの方や、お孫さんがいらっしゃる年齢の方、高校生や中学生も署名をしてくれました。
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「理科室や音楽室もエアコンがほしい。」
「うちの娘も教員免許持ってるけど、あんなきつい仕事は無理、っていって他の仕事してるわよ。」
「私の頃も窮屈な教室だったけど、まだ1クラスに35人もいるの?」
などいろいろな声を聞くこともできました。
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2日間あわせて120筆集まりました。
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静岡市議会で請願趣旨説明をしてきました。 [教育全国署名]

12月7日(火)静岡市議会の市民環境教育委員会で、静岡市教職員組合委員長の長澤裕が「子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願署名」の請願趣旨説明をしました。
説明時間は5分間と限られていたので、今回は少人数学級と教員数拡大の要求に絞って、パネルも使って訴えてきました。その内容を紹介します。
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 おはようございます。市内葵区在住の長澤裕といいます。中学校教員をしています。本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
 今日は、私たちが提出しました請願のうち、少人数学級と教員採用についてお話します。
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 この図をご覧ください。文科省が新型コロナ感染を防ぐために必要なソーシャルディスタンスは1mと言いました。教室の標準サイズは縦8メートル横7メートルです。その面積に1m間隔で机を並べたら20人分しか入りません。今の35人学級ではソーシャルディスタンスを保つことは不可能です。現在、新型コロナの感染状況は落ち着いた状態にあります。しかし世界ではまだまだ感染拡大が続いており、新しく変異したウイルスも現れています。また、たとえ新型コロナがおさまったとしても、また新たな感染症が現れる可能性は十分にあります。その時になって、慌てても遅いです。今のうちに、学級規模を20人以下に少しでも近づけておく必要があります。
 ただ、少人数学級化を進めれば学級数が増えますから、教員の数も増やす必要があります。
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 これは、静岡市の教員採用試験の志願者数と合格者数の推移です。2019年まで志願者数が減り続けていましたが、20年に増加に転じ、今年は小学校は減りましたが、中学校はさらに増えました。ところが、合格者数はほとんど増えていません。教員の志願者が減り続けている原因は教員の長時間過密労働もありますが、もっと大きな原因は、試験を受けても合格しないからです。学生たちが、合格する可能性の低い教員採用試験を避けて、民間企業に流れるのは当然です。このまま採用数を増やさなければ、志願者はますます減っていき、いざ少人数学級に踏み出そうとしたときには、教員のなり手がいない、ということになってしまいます。
 それでは、現場の教員は足りているのでしょうか。
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 これを見てください。昨年の教員採用試験の合格者118人に対して、今年の定数内欠員は166人です。つまり、本来なら284人の教員を新規採用しなければならなかったのに、その半分より少ない人数しか採用していないということです。
 定数内欠員は臨時教員で補填されています。臨時教員にはこの定数内欠員のほかに、出産・育児や病気で休む教員の代わりの臨時教員もいます。ところが今、その臨時教員のなり手が不足しています。
 昨年度から静岡市では、臨時教員の待遇を正規教員とほぼ同等まで引き上げました。私たちは、これで静岡市に人が集まるのではないか、と期待しました。実際、先ほどご覧に入れたように教員採用試験の志願者は増えました。しかし、臨時教員のなり手は増えていません。その理由は、臨時教員としていくらがんばっても、正規教員になれる保障がないからです。
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 これは、今年4月から7月までに、臨時教員が見つからずに欠員になってしまった件数です。ひどいときで3か月以上も欠員が続いています。こうした学校では、欠員の分をカバーするため、ほかの教員の負担が増え、その教員が、また過労で倒れるという、病休のドミノ倒しとも言える状況が生まれています。
 このままでは、学校教育は持続不可能です。子どもたちの教育を受ける権利も十分に保障できません。せめて定数内の教員はすべて正規で任用する。そして、臨時教員をやった人はその実績を評価して、正規教員にする。そうした思い切った対策を打っていただくよう、心からお願いします。
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 教員を増やすためには国の定数改善が必要なのはわかっています。しかし、この歴史が示すように、これまでの少人数学級は常に地方独自の努力が先にあって、それを国が追う形で進んできました。私は静岡市民として、静岡市が国を動かす地方の先頭に立ってほしいと思います。
 私は思うのですが、教員をもっと増やしたいのは、教育委員会のみなさんも同じではないでしょうか。現場のことを少しでも知っていれば、教員が足りないことも知っているはずです。ですから、本音ではもっと教員を増やしたい。でも、静岡市の財政を考えるとそうは言えない、というのが本当のところだと思います。
 しかし、家族であれば、子どもの幸せのために、親が欲しいものを我慢するのは当たり前ですよね。市政でも同じではないでしょうか。大人のための予算を削ってでも子どものための予算を思い切って増やすべきです。議員のみなさんにはぜひ、教育委員会の背中を押して、教員をもっと増やしなさいと言っていただきたい。このことをお願いして、私の趣旨説明を終わります。ありがとうございました。
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この説明の後、共産党の議員から2つの質問がありました。

質問「少人数学級の必要性について新型コロナのことしか説明がなかったが、一方では大勢の中で切磋琢磨しなければ子どもは育たないという意見もある。新型コロナのこと以外には少人数学級の必要性はないのか?」

回答「感染症がなかったとしても、私は35人学級では多すぎると思います。私は昨年度まで葵区の藁科中学校に勤務していました。全校生徒40人。1クラスの人数は15人前後でした。授業中は一目で全員の表情が把握できますから、困っているな、と思えばすぐに声をかけ、助けてあげられます。
 生徒がボソッとつぶやいた声もちゃんと聞こえるので、それに反応してあげられます。35人もいると、お互いに声が通りにくくなって、こっちはいつも大きな声を出さなければ聞こえないし、生徒のつぶやきも聞こえません。生徒の近くに行って話したくても、机と机の間が40㎝くらいしかないので、掻き分け掻き分け進まなくては教室の後ろのほうまでいけません。
 テストの採点や提出物なども一人一人丁寧に見てコメントを加えたり、自分の教え方を変える材料にしたりできます。藁科中学校に赴任してきた技術科の教員が、「教員になって初めて、授業時間内で全員の作品を完成させられることができた。」と言っていました。それも、一人一人に丁寧なアドバイスができたからだと思います。
 それから、生徒もお互いをよく知っているので、授業中は安心して質問したり意見を出し合ったりできます。ボンヤリしている子なんていません。当然、理解も深まりますし、発表する力や話し合う力もつきます。大勢の中で競争しなければ学力がつかないという考えを聞いたことがありますが、学力を伸ばすのは競争ではなく丁寧な授業だと思います。
 進学して大きな学校に行ったら潰されてしまうのではないか、という不安の声も聞きますが、藁科中の卒業生の中には高校で生徒会長や部活のキャプテンになった子もいますし、高校の先生から授業中も積極的に発言してくれて助かる、と言われたこともあります。先日、藁科中の卒業生と会って話をしましたが、中学校で大勢の前でしゃべるのに慣れてたから、高校に行っても平気だったよ、と言っていました。
 藁科中学校にいた6年間、授業でも生活指導でも人数が少なくて困ったことはなく、良いことばかりでした。私は、静岡市のすべてのクラスが20人以下になれば、今よりももっといい教育ができるのになぁと心から思います。」

質問「説明の中にあった『定数』というのがよくわからないのだが?」

回答「小中学校の教員数は義務標準法と言われる法律に従い、学級数をもとに決められます。これを教員基礎定数と言っています。それから、国の施策を実行するために基礎定数とは別に決められる加配定数というのもあります。基礎定数と加配定数の教員に対しては、給料の3分の1が国庫負担となっています。定数内欠員166人というのは、本来は正規で雇われるべき定数に対して、166人も足りていない、非正規に換えられているということです。」
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この後、教育委員会からの意見陳述があり、議員からの質問が行われましたが、共産党以外にも創世静岡や自民党からの質問が相次ぎました。政令市になってから毎年請願趣旨説明を行っていますが、審議時間が1時間を越えたのは初めてです。途中、何度か教育委員会が回答に苦慮する場面もありました。
しかし、最終的に採決をとったときには、請願の採択に賛成したのは共産党だけで、他の会派はすべて反対。不採択という残念な結果になりました。
ただ、創世静岡は請願項目の「学校給食を無償にしてください。」については、未来を担う子どもたちのために絶対にやるべきだ、全校に静岡のすばらしさを示すことにもなる、とかなり強い意見を述べてくれましたし、少人数学級や大規模校解消についても教育委員会を追い詰める場面がありました。
結果は残念でしたが、内容的には手応えを感じた審議でした。
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教育全国署名がんばってます! [教育全国署名]

教育予算を増やし子どもたちが学ぶ環境を充実させるための教育全国署名に取り組んでいます。
先週の日曜日は、組合事務所周辺の民家に署名用紙とお願いの手紙、返信用封筒をポスティングしました。2時間近くかかって1000部、配付しました。
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さっそく今週、16通が返ってきました。
国や市を動かすためには世論の力が必要です。市民のみなさんのご理解とご協力が私たちの力になります。
今月末には国政選挙があります。子どもたちのことを真剣に考え、一部の企業の利益のために教育を利用するのではなく、すべての子どもたちのしあわせを考えてくれる政党が議席を伸ばしてくれることを期待します。
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市議会で請願趣旨説明をしました。 [教育全国署名]

今日、静岡市議会市民環境教育委員会で、先日署名とともに提出した「子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願」の趣旨説明をしました。
与えられた時間はたった5分。仕方がないので、新型コロナによる一斉休校や行事の中止等で子どもたちの心が例年になく傷ついていること、それを救い、子どもたちの希望を守るためには教職員の増員、少人数学級の実現、大規模校の解消が必要であることに絞って発言しました。
以下、発言内容です。
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 おはようございます。市内葵区在住の★★★といいます。中学校教員をしています。本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
 今年、私たち教職員は、初めての体験をしました。それは、年度末から年度始めという、1年で最も大切な時期の、長期にわたる臨時休校です。
 約2ヶ月の休校による授業の遅れは、ようやく解消されつつありますが、超特急で進む授業、増えた宿題などで、多くの子どもが疲れや焦りを感じ、学習面での不安を感じています。
 人生の大きな節目、晴れの舞台でもある卒業式や入学式は、保護者も、在校生も参加できない、とてもさびしいものになりました。楽しみにしていた運動会や修学旅行、合唱発表会なども、中止になりました。心を豊かにし、社会性を育てる行事がなくなったことで、子どもたちは、例年以上に友だち関係での不安、悩みを抱えています。
 このような経験をして、私はやはり今年も、教職員を増やしてください、少人数学級をさらに進めてください、そして学校の規模を小さくしてください、ということをお願いしたいと思います。
 今、子どもたちに必要なのは、口には出せない不安や苛立ちを感じ取り、寄り添ってくれる大人の存在です。学校で子どもたちの最も身近な大人は、教員です。しかし、今の教員には、子どもたちとゆっくり過ごす時間がありません。新型コロナ禍の中でそれはますます酷くなりました。
 文科省は、教員の負担軽減のために、スクールサポートスタッフの配置予算を手当てしました。静岡県はすでに全校配置ができていますが、静岡市はまだ、38校にとどまっています。また、子どもたちの心のケアに携わるスクールカウンセラーは、市全体でたったの38人。週に1日か2日しか来てもらえないので、本当に深刻な場合しかカウンセリングを受けることができません。さらに、コロナ禍の中で必要性がますます高まっているスクールソーシャルワーカーですが、こちらもたったの14人です。これでは必要なところに必要な支援が行き届きません。
 臨時休校中に、一部の学校で分散登校が行われました。クラスを半分に分けて、午前と午後、あるいは曜日を変えて登校させ、授業を行いました。その間、一時的に20人学級が実現しました。多くの教員から、「一人一人に目が行き届き、授業がやりやすかった。」、子どもからも、「わかりやすかった。いっぱい発表できた。」、という声が聞かれました。別室登校の子どもが、教室に入れるようになった、という話も聞きました。
 (パネルを見せて)学校の中の3密を避けるためには、35人学級でもまだ多すぎます。教室の標準サイズは、縦8メートル横7メートル、です。その面積に、ソーシャルディスタンスを確保して机と椅子を並べたら、20人分しか入りません。
 さらに密になるのは水道やトイレです。「休み時間には手洗いとうがいをしましょう。」と言いますが、多くの学校で水道・トイレは2~3クラスに1カ所。中には5クラスに1カ所という学校もあります。たった10分の休み時間に、全員がうがいをしに行ったらどうなるか、想像してみてください。
 それに対して、私が勤務する★★中学校は全校生徒45人、3学年とも20人以下です。職員や保護者、子どもからも、「全然密じゃないし、休校なんて必要なかったよね。」、という声がたくさん聞かれます。トイレや水道が密になることも、ありません。新型コロナは、小規模校の優位性を如実に証明したと言っていいと思います。
 今、静岡市では、小規模校の統廃合を進めようとする動きがあります。せっかく20人以下学級が実現しているのに、学校を統合して30人以上の学級にしたり、せっかく空き教室のある中学校の校舎に、小学校を移転させるなど、これからの社会情勢に逆行していると思います。
 私はむしろ、今必要なのは、大規模校の解消だと思います。
 全校生徒が体育館に入ると、すし詰め状態になる中学校。運動会で、グランドに保護者が入りきらない小学校。そんな学校では、これからもずっと、盛大な行事はできないでしょう。子どもたちに、よくわかる授業はもちろん、楽しい行事、安心して過ごせる場所を保障するためには、少人数学級の実現、大規模校の解消が必要です。
 国が重い腰を上げるのを待つのではなく、この静岡市が、全国に先駆けて、思い切った一歩を踏み出していただくことをお願いします。以上です。ありがとうございました。
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趣旨説明の後、請願項目に対する教育委員会からの説明(釈明?)がありましたが、請願者にも教育委員会にも議員からの質問は1つもなし。たいした議論もなくあっさりと全員一致で不採択となってしまいました。
ただ、各会派から一言ずつ意見が出された中で、いくつかの会派から「請願項目はどれも大切。」「不採択ではあるが、教育委員会はこの請願をしっかりと受け止めて施策に活かしてほしい。」といった発言があったのは、せめてもの収穫だったと言えるかもしれません。
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教育署名を市議会に提出しました。 [教育全国署名]

この秋から取り組んできた教育予算の充実を求める請願署名。今日、静岡市議会に提出しました。
7383筆。昨年よりも1000筆以上増えたのは、新型コロナ禍の中で過密な教室をなんとかしたい、という市民の思いではないでしょうか。
12月9日に、市教組委員長が市議会で請願趣旨説明をする予定です。
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市議会で訴えてきました。 [教育全国署名]

今日、静岡市議会で、先日提出した全国教育署名「子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願」についての趣旨説明をしてきました。

今日の発言原稿です。

・・・・・・・・・・・・・・・
おはようございます。市内葵区在住の長澤裕といいます。本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。いただいた時間は5分ということですので、請願項目のうち1点に絞って説明をさせていただきたいと思います。
請願項目1の(6)、「必要な教職員は、すべて正規で雇ってください」についてです。
議員のみなさんは、『教育に穴があく』というフレーズをお聞きになったことがありますか?
今から10年前、2008年にNHKの「クローズアップ現代」という番組で使われたフレーズです。
どういうことかと言いますと、正規教員が産・育休や病休などで休んだとき、代わりの教員、代替教員が見つからない、という事態を指しています。代わりの教員が見つからず、何週間、何ヶ月、ひどいときには年度末まで、いろんな教員が入れ替わり立ち替わり授業をしたり、プリント学習が続いたり、ということが起こっています。
NHKがこの問題を取り上げてから10年がたちましたが、事態はますます深刻となっています。先日、教育委員会に問い合わせたところ、今年度4月から9月末までで、1ヶ月以上代替教員が見つからなかった事例が、小学校で13件、中学校で10件ということでした。小学校では8校に1校、中学校では実に4校に1校の割合で、こうした事態が起こっています。子どもたちの教育を受ける権利が保障されていない、と言っていいと思います。
もう少し具体的に紹介します。
駿河区のある小学校では、4月末に学級担任が学校に来られなくなり、そのまま退職しました。代替教員が来なかったので、担任外だった教員が担任となり、その教員が専科で受け持っていた授業はそれぞれの学級担任が受け持つことになりました。5月末、また別の担任が精神疾患で病休に入りました。この時点で一人、代替教員が見つかったのですが、喜んできてくれたわけではなく、しぶしぶ、週10時間までなら引き受けてもよい、という人でした。それではとても学校が回らないので頼み込んで16時間に増やしてもらいましたが、教頭や教務主任も毎日3~4時間の授業を持ち、高学年の担任は毎日空き時間なしになりました。
これで終わるかと思いきや、今度はまた別の担任が突発性のめまいで毎週のように休むようになりました。代わりに入る教員が残っていないので、その日はいつも自習です。
深刻なのは、代替教員が来ないために、病休のドミノ倒しが起こっていることです。こんな状態で、子どもたちに十分な教育を保障できるでしょうか。もう一度言います。これは、教員の働き方改革ではなく、子どもに学ぶ権利を十分に保障できるかどうかの問題で、何をさておいても緊急に改善しなければならない問題です。
では、どうしてこのようなことが起こるのか。
一つは教職員の多忙です。教育委員会は校務支援システムによって勤務時間を短縮できると言いますが、はっきり言って焼け石に水です。そんなことでは月100時間以上の超過勤務は解消されません。
そしてもう一つは臨時教員の多さです。市内で働いている臨時教員は200人近く。その中には、定数内の臨時教員もいます。いわゆる定数法で定められた教員数の中にありながら、臨時的任用されている教員です。
さらに、その臨時教員の待遇の低さです。正規教員と同じ仕事をしながら、給料は安く、休暇も少なく、退職金もありません。翌年の任用の保障もないので、不満があっても口には出さず、どんな過酷な状況でも一生懸命に働いています。
ある中学校の出退勤記録を見ましたら、長時間労働トップ3は臨時教員でした。そんな状況ですから、早くに辞めてしまう人も少なくありません。
一方、教員志望者や教員免許保有者は減少していますから、当然、臨時教員を志望する人も減り、校長が昔の伝で退職者を探し出し、頼み込んで来てもらっているのが現状です。
問題の解決策は一つしかありません。正規教員を増やすことです。
正規教員を増やせない大きな要因が、国の施策であることは重々承知しています。ですから私たちは同じ請願を国にも行っていますし、他にもいろいろな方法で国に働きかけをしています。
しかし、文科省が40人学級を頑として変えようとしなかった平成13年、秋田県が独自予算を使って少人数学級を始めたのを皮切りに、全国の自治体が少人数学級の取り組みを始めました。その結果、文科省も30年ぶりに学級定数を見直し、小1の35人学級が実現しました。このように、地方自治体の具体的な努力が国を動かす力になります。ぜひ、この静岡市から、必要な教員はすべて正規で、という大きな波をつくっていただきたいとお願いして、説明を終わります。
ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・
与えられた時間がたったの5分。十分に言い尽くせたとは思えませんが、現場の様子を少しは伝えられたかなと思います。
その後、請願の採択についての審議と採決がありました。
賛成してくれたのは共産党ともう一つの会派(すみません、名前が聞き取れませんでした。)。
反対多数で否決されました。
しかし、反対した会派の意見を聞くと、みんな、内容には賛成、でも請願は不採択、というなんだかよくわからない話。理由と結論が合っていない。でもそれは、いろいろな政治的思惑で反対はするけれど、請願の内容そのものを否定することはできない、ということなのでしょう。
結論は反対でも請願の内容には賛成と言ってくれた議員さんたちが、今後どのような働きをしてくれるか、よく見ていきたいと思います。

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教育全国署名 静岡県議会議長に提出 お願い [教育全国署名]

27994筆の教育全国署名を、県議会議長に出しました。
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川勝県知事や溝口教育委員も言っているように、静岡式35人学級から25人下限の条件をなくして。


引きこもりなどの子に目が行き届く教育を。


奨学金を充実させて、誰もがお金の心配なく進学できるように。


今年で廃校になる片浜小学校での楽しい行事の記事が今朝の新聞に載っていた。地域の学校をなくさないで。


ブラック企業、長時間労働などが話題になる。学校で労働法教育をしてほしい。


など、参加者が議長にお願いしました。
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議長は、どなたのいうこともよくわかる。ただ、いろいろな条件の中で結論を出さなければならない。文教警察委員会などで議論してもらうようにしたい。と答えました。



なお、副知事と教育長には、5日(月)に要請する予定になっています。

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今年も11月末をめざして、教育全国署名に取り組みます。 [教育全国署名]

2016教育全国署名
今年も11月末をめざして、教育全国署名に取り組みます。
単年度予算の仕組み、毎年の財務省などの教育関連費削減の動き 等々
そんなわけで、毎年毎年の取り組みとなります。
お願いします。


静岡県議会議長へ(県へ・署名用紙の右側)
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請願趣旨
 子どもたちが人間として大切にされ、憲法と子どもの権利条約が生きて輝く学校をつくることがすべての父母・県民の願いです。どの子にもゆきとどいた教育を保障するために以下のことを請願します。


請願項目
1.県の教育予算を増やしてください。
  (1) 高校生への返済不要の「給付制奨学金」をさらに拡大してください。大学生にも、静岡県独自に、返済不要の「給付制奨学金」制度を創設してください。
  (2) 学校納付金を無償にしてください。当面、教材費・給食費等への就修学援助をさらに充実してください。
  (3) 義務教育費国庫負担制度の堅持並びに負担率の復元と共に、教職員定数改善を国に働きかけてください。
  (4) 所得制限をなくして高校授業料無償を復活してください。
2.正規の教職員を増やして、静岡式35人学級をより拡充してください。「下限25人」の条件を撤廃してください。
3.私学への経常費助成を大幅に増額してください。私学に通う児童生徒の授業科等の負担を軽減してください。
4.障がいがあるすべての子どもたちに、ゆきとどいた教育を保障してください。特別支援学級・学校の過大・過密を解消してください。
5.地域の学校をなくさないでください。公立学校の統廃合や小中一貫校の地域の合意を得ない拙速な導入をさせないでください。
6.子どもたちのいのちと安全を守ってください。
 (1) 県内すべての学校建物の100%耐震化および老朽化対策に早急に取り組ませてください。
 (2) 地震・津波・浜岡原発事故に対し、国・県・市町連携の避難計画および安全対策を立てさせるとともに、その情報を公開させてください。



両院議長(国へ・署名用紙の左側)


16教育全国署名用紙・静岡 国会への署名欄(左).jpg請願趣旨


 国の制度改善と予算措置により35人以下学級は、小学校1、2年生に広がったものの、小学校3年生以降への前進はみられません。しかし、子どもの数が減少している今、わずかな教育予算増だけで35人以下学級を計画的に前進させていくことが可能です。
 日本政府は2012 年9月に、国際人権規約13条2 項(b)(c)の留保を撤回して、「無償教育の前進」を国際公約しました。その趣旨をいかして、教育予算を増やした上で、公立・私立ともに学費の無償化を実現し、奨学給付金を拡充して給付制奨学金を確立していくことが求められます。
また、特別支援学校の児童・生徒数が急増していますが、学校建設等が追いつかずに劣悪な教育環境のまま放置されています。幼稚園から大学まですべてにある「設置基準」を特別支援学校にも策定することは喫緊の課題です。
 日本の「教育機関への公財政支出の対GDP比(2012年度)」は3.5%でOECD諸国の中では6年連続最下位となっています。OECD平均並みの4.7%まで段階的に引き上げていけば、小・中・高校の35人以下学級の実現のみならず、一人ひとりにゆきとどいた教育を保障するための教育条件整備と、公立・私立ともに就学前から大学まで教育の無償化をすすめることが可能となります。
 国に対し、憲法と子どもの権利条約が生きる学校をつくるため、以下のことを請願します。


 請願項目
1.教育予算をOECD諸国並に計画的・段階的に増やし、ゆきとどいた教育条件整備をすすめてください。
2.国の責任で小・中学校、高等学校の35人以下学級を一刻も早く実現してください。
  また、幼稚園や特別支援学級・学校の学級編制標準の引き下げをすすめてください。
3.教育費の保護者負担を軽減して教育の無償化をすすめてください。
(1)「高校無償化」を復活し、公立・私立ともに学費の無償化を実現してください。
(2)私学助成国庫補助の増額と、就学支援金制度を更に拡充してください。
(3)必要とするすべての高校生・大学生に対する返済不要の「給付制奨学金」をつくってください。
4.公立・私立ともに豊かな環境のもとで学べるよう、教育条件や施設の改善をすすめてください。
(1)臨時教職員ではなく、正規・専任の教職員を増やしてください。
(2)特別支援学校の「設置基準」をつくり、特別支援学校の過大・過密問題を解消してください。
(3)体育館等の施設を含めた学校耐震化率100%を早期に実現してください。
5.東日本大震災などの地震や自然災害、福島原発事故の被害を受けた子どもを守り、学校と地域の要望を反映した復旧・復興をすすめてください。

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静岡県議会議長に要請 ゆきとどいた教育を! [教育全国署名]

教育格差をなくし  子どもたちに
ゆきとどいた教育をすすめるための陳情



 新婦人、県評、高教組、全教静岡、個人がつくる
子どもと教育を考える静岡県民会議
   と
静岡私学助成をすすめる会   
   は、
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12月3日 
静岡県議会議長 多家 一彦氏に会い、
陳情署名37、667筆を提出し、
次のことをお願いしてきました。


陳情項目
1.県の教育予算を増やしてください。
(1)高校・大学生への返済不要の「給付制奨学金制度」を創設してください。
(2)児童・生徒への就修学援助(教材費・給食費等)など学校納付金を無償にしてください。
(3)義務教育費国庫負担制度の堅持並びに負担率の復元と共に、教職員定数改善を国に働きかけてください。
(4)高校授業料無償化の所得制限をなくしてください。


2.静岡方式をより拡充するために正規の教職員を増やして、小中高30人以下学級(専門学科25人、定時制20人)を全面実施してくださ い。


3.私学への経常費助成を大幅に増額してください。私学に通う父母の授業料等負担を軽減してください。


4.障がいのあるすべての子どもたちに、ゆきとどいた教育を保障してください。


5.地域の学校をなくさないように、公立学校の統廃合・学級減・学区撤廃はおこなわないでください。また、定時制高校をなくさないでくだ さい。


6.地域の小・中学校を守るため、小中一貫校などによる統廃合の押しつけをしないでください。


7.子どもたちのいのちと安全を守るために、次の事を実施してください。
(1)学校建物の耐震性・老朽化について、安全点検を実施し、早急に補修改築に取り組んでください。
(2)地震や津波、浜岡原発の事故に対し、緊急かつ必要な安全対策を立て、その情報を公開してください。
(3)通学路の安全を確保するための措置を講じてください。

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多家議長は、「含意は理解している。」と答えました。

現在開会中の県議会で、有意義な議論がされるといいな。


教育全国署名へのご協力、ありがとうございました。
今日は、署名用紙の右側部分を県に提出しました。

署名用紙の左側部分は、国に提出するため、1月ごろまで間に合いますので、引き続きご協力、あるいは手持ちの分を送ってもらうなど、よろしくお願いします。
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今年もお願いします。広げてください [教育全国署名]

3千万署名を含めて、今年で26年目に入ります
教育全国署名のお願いに、
いくつかの団体を回らさせてもらいました。
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今年もよろしくお願いします。
単年度予算ですので、毎年が勝負です。


財務省の圧力は、相当強いようです。
昨日も、新聞で
「学校統廃合へ指針見直し」
「再編による規模拡大を積極的に後押し」
「通学時間の上限を30分以上に」
「スクールバスなど交通機関の利用も」
「小規模学校はグループ学習やクラス替え、部活動に支障が出るといった弊害が」
など、報道されています。
 一番は、「財政負担の節減効果を期待」です。


 本当にいいのでしょうか。
「遠距離通学を余儀なくされる児童・生徒にしわよせ」
「地域コミュニティーにとって、学校がなくなるのは大きく」
などとも報道されていますが、
先ずは、子どもの成長や生活にとって、どうかを
一番に考えるべきではないでしょうか。


「小中学校の適正規模を12~18学級」と政府がしていると無批判に言いますが、
誰もしっかりとして検証をしているわけではありません。


何より「財政節減」の真っ先に考える政府や県に対して、
もっとものを言いたくなりませんか?

教育全国署名を広げることで!是非!
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