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市議会で訴えてきました。 [教育全国署名]

今日、静岡市議会で、先日提出した全国教育署名「子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願」についての趣旨説明をしてきました。

今日の発言原稿です。

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おはようございます。市内葵区在住の長澤裕といいます。本日は、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。いただいた時間は5分ということですので、請願項目のうち1点に絞って説明をさせていただきたいと思います。
請願項目1の(6)、「必要な教職員は、すべて正規で雇ってください」についてです。
議員のみなさんは、『教育に穴があく』というフレーズをお聞きになったことがありますか?
今から10年前、2008年にNHKの「クローズアップ現代」という番組で使われたフレーズです。
どういうことかと言いますと、正規教員が産・育休や病休などで休んだとき、代わりの教員、代替教員が見つからない、という事態を指しています。代わりの教員が見つからず、何週間、何ヶ月、ひどいときには年度末まで、いろんな教員が入れ替わり立ち替わり授業をしたり、プリント学習が続いたり、ということが起こっています。
NHKがこの問題を取り上げてから10年がたちましたが、事態はますます深刻となっています。先日、教育委員会に問い合わせたところ、今年度4月から9月末までで、1ヶ月以上代替教員が見つからなかった事例が、小学校で13件、中学校で10件ということでした。小学校では8校に1校、中学校では実に4校に1校の割合で、こうした事態が起こっています。子どもたちの教育を受ける権利が保障されていない、と言っていいと思います。
もう少し具体的に紹介します。
駿河区のある小学校では、4月末に学級担任が学校に来られなくなり、そのまま退職しました。代替教員が来なかったので、担任外だった教員が担任となり、その教員が専科で受け持っていた授業はそれぞれの学級担任が受け持つことになりました。5月末、また別の担任が精神疾患で病休に入りました。この時点で一人、代替教員が見つかったのですが、喜んできてくれたわけではなく、しぶしぶ、週10時間までなら引き受けてもよい、という人でした。それではとても学校が回らないので頼み込んで16時間に増やしてもらいましたが、教頭や教務主任も毎日3~4時間の授業を持ち、高学年の担任は毎日空き時間なしになりました。
これで終わるかと思いきや、今度はまた別の担任が突発性のめまいで毎週のように休むようになりました。代わりに入る教員が残っていないので、その日はいつも自習です。
深刻なのは、代替教員が来ないために、病休のドミノ倒しが起こっていることです。こんな状態で、子どもたちに十分な教育を保障できるでしょうか。もう一度言います。これは、教員の働き方改革ではなく、子どもに学ぶ権利を十分に保障できるかどうかの問題で、何をさておいても緊急に改善しなければならない問題です。
では、どうしてこのようなことが起こるのか。
一つは教職員の多忙です。教育委員会は校務支援システムによって勤務時間を短縮できると言いますが、はっきり言って焼け石に水です。そんなことでは月100時間以上の超過勤務は解消されません。
そしてもう一つは臨時教員の多さです。市内で働いている臨時教員は200人近く。その中には、定数内の臨時教員もいます。いわゆる定数法で定められた教員数の中にありながら、臨時的任用されている教員です。
さらに、その臨時教員の待遇の低さです。正規教員と同じ仕事をしながら、給料は安く、休暇も少なく、退職金もありません。翌年の任用の保障もないので、不満があっても口には出さず、どんな過酷な状況でも一生懸命に働いています。
ある中学校の出退勤記録を見ましたら、長時間労働トップ3は臨時教員でした。そんな状況ですから、早くに辞めてしまう人も少なくありません。
一方、教員志望者や教員免許保有者は減少していますから、当然、臨時教員を志望する人も減り、校長が昔の伝で退職者を探し出し、頼み込んで来てもらっているのが現状です。
問題の解決策は一つしかありません。正規教員を増やすことです。
正規教員を増やせない大きな要因が、国の施策であることは重々承知しています。ですから私たちは同じ請願を国にも行っていますし、他にもいろいろな方法で国に働きかけをしています。
しかし、文科省が40人学級を頑として変えようとしなかった平成13年、秋田県が独自予算を使って少人数学級を始めたのを皮切りに、全国の自治体が少人数学級の取り組みを始めました。その結果、文科省も30年ぶりに学級定数を見直し、小1の35人学級が実現しました。このように、地方自治体の具体的な努力が国を動かす力になります。ぜひ、この静岡市から、必要な教員はすべて正規で、という大きな波をつくっていただきたいとお願いして、説明を終わります。
ありがとうございました。

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与えられた時間がたったの5分。十分に言い尽くせたとは思えませんが、現場の様子を少しは伝えられたかなと思います。
その後、請願の採択についての審議と採決がありました。
賛成してくれたのは共産党ともう一つの会派(すみません、名前が聞き取れませんでした。)。
反対多数で否決されました。
しかし、反対した会派の意見を聞くと、みんな、内容には賛成、でも請願は不採択、というなんだかよくわからない話。理由と結論が合っていない。でもそれは、いろいろな政治的思惑で反対はするけれど、請願の内容そのものを否定することはできない、ということなのでしょう。
結論は反対でも請願の内容には賛成と言ってくれた議員さんたちが、今後どのような働きをしてくれるか、よく見ていきたいと思います。

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