SSブログ

多忙解消こそ、一番の「いい教育・仕事」への道 [みなさんへ]

多忙解消こそ、一番の「いい教育・仕事」への道


 「子どもと向き合う時間の確保」と、文科省や教委はよく言うようになりました。しかし、学校現場ではあまり言われません。校長、教頭は、びっちり働いている教職員を前に、とても言えないのです。子どもと向き合っているのは当然のことです。子どもを帰した後、どんだけ仕事をしているかわかっているからです。それでも仕事は増やしますが。


昨年度、若い教職員の方々に、勤務実態のアンケートをさせていただきました。


 出勤時刻が「1時間前」というのが40%、「1時間半前」が35%でした。

 退勤時刻は、「定時2時間後」が40%、「同3時間後」が35%、「同4時間後」も10%以上でした。

 実質拘束時間は、「12時間」が35%、「13時間」が30%、「14時間」が10%でした。

 これに休日出勤が加わります。「ない」と答えた方は5%で、中学校の方はほとんど「毎週」でした。


 さらに、通勤時間や家事・食事などの時間が入るので、結局睡眠時間は「5~6時間」ということになります。「7~8時間」が30%いたのは、ちょっと安心。もしかして帰宅して即バタンキューかも?


 従って、体調について聞いてみると、「悪くない」と答えた方は30%で、後の70%の方は、「慢性的な寝不足」、「体調が悪くても出勤」、「精神的負担」などを訴えています。もちろん、割合ではなく、一人でも体調不良の方がおられたら問題ですが。


 昨年度の静岡市小中教職員の『長時間勤務者』(時間外)を、「記録簿」に基づいて市教委が公表しました。昨年度100時間超の時間外で月平均80人、2月連続80時間で同50人、3月連続45時間超は同260人を超えます。
この数字自体も驚くべきものです。しかし、この数字にもからくりがあります。集計用シートでは、取れていなくても休憩時間は取れたものとなっています。「持ち帰り」の仕事時間は入りません。また本来例外的である「自己申告制」となっていることも問題です。早出や休日出勤など正確に「記録」できていますか?



睡眠時間を削り(心身の不調をきたす一番の原因)、
 家庭を犠牲にし、
 趣味や娯楽に浸る時間もなく、
 教養を深める時間もない(ゆっくり読書したり、新聞やニュースを見る時間は?)、
 場合によっては子ども理解や子どもにあった教材研究の時間も削らざるを得ない、


 などをなくしていくことがいい教育、いい仕事への道ではありませんか。


本来、多忙の解消は、事業者の市教委や管理職の大事な仕事です。
 事業者は「快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない」(労働安全衛生法第3条)からです。


 しかし、口で「健康に気を付けて」と言うくらいです。そう言うようになったのはまだましかも?


 では、どうしたらいいでしょうか?個々だけでなく、教職員集団で「多忙解消」を要求していくしかありません。その要は、やっぱり教職員組合でしょう。


そして、そこに静岡市教職員組合があります。門をたたいてみませんか。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。