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基金が上告を断念! 当然ですが、これは大きな前進です!さあ、職場改善へ! [木村裁判]

基金は上告を断念しました。


みなさんのご奮闘に感謝します。


 とりわけ、百合子さんが亡くなられて8年、提訴から4年、様々な思い、悔しさ、つらさ、を感じながらの、ご遺族の皆様のご奮闘に敬意を表します。百合子さんがいないということでは、複雑な思いでもありますが。


今後、私たちは、
「公務災害が認定されたことで学校現場の環境改善に生かしてほしい。」(お母さん=静岡新聞より)
の願いを引き継いで、がんばっていきます。がんばっていきましょう。


 早速、基金支部と県教委に確認に行ってきました。
 基金には、今後の事について、しっかり対応するように言ってきました。「上告断念は、昨日決まった。」本部の判断のようです。
 県教委には(今後の改善を含む)コメントを出せと要請しました。


 もう、今までの「職員室に話やすい雰囲気を」的な、指示ではすまされません。
 具体的に、人も金もかけて、職場改善に踏み込むことを要求していきます。いきましょう!


今後に生かしていくべき事!


↓(再掲)
静岡地裁を上回る東京高裁の画期的判決


基金の主張する平均人基準説を批判


基金 「同等の職種、立場にある者が一般的にどう受け止めるかが基準であり、性格傾向が最も脆弱である者を基準とするのはおかしい(平均人基準説)。」


☆今回の東京高裁判決☆
「公務から感じるストレスに対して抵抗力の強い者とそうでない者が存し、抵抗力の程度も様々であることが当然の前提となるから、特異な例は別として、社会通念上一般的に想定ないし容認される通常の範囲内の性格等の持ち主であれば、基準となる同種労働者の範ちゅうに入れるべきである。」と基金を批判。
基金の言う「平均の人」ではなく、「普通に働いている人」が基準なんだよ、ということです。現場にいれば、当たり前のことなんですがね。


基金のうつ病発症後は基準にならないの主張を批判


基金 「うつ病を発症した者は、性格傾向が最も脆弱な者よりも更に脆弱な状態となっているから、相当因果関係の判断基準の対象者から除外されるべき。」


☆今回の東京高裁判決☆
「うつ病に発症した後の業務内容をしん酌することは、公務と本件自殺との因果関係を考察するに当たって、意義があるといえる」



基金の新採教員として通常の業務内の主張を批判


基金 「うつ病発症の1ヵ月半の間、うつ病を発症するほどの過重な心理的負荷を受けるような深刻な問題行動が次々と起こったわけではなく、通常の支援体制も特別な配慮もとられていた。」


☆今回の東京高裁判決☆
「わずか1か月半という短い期間に児童による数々の問題行動が起こり、その対処を余儀なくされていたのであって」「若年の新規採用教員が置かれた執務状況としては、強度の心理的負荷を伴うものであった」とし、
さらに突っ込んで、「控訴人(基金)の主張するように、幼い児童のクラスにおいて当然に予定された範囲内の出来事であるなどと、軽くみることはできないものである。」


基金の「支援もあった」の主張も批判


☆今回の東京高裁判決☆
 「明らかに深刻な状況に陥っている新規採用教員に対する支援としては、結果的には不十分なものであったといわざるを得ず」静岡地裁の事実認定に付け加えて、「手紙(注・親からの非難)を受け取って、端から見てもショックを受け意気消沈している様子であった。また、百合子は、そのころの指導週案の生活指導その他欄に、校長先生にいろいろ御相談したいです、お忙しい時期とは思いますが、時間を作っていただけないでしょうか、よろしくお願いしますと記載したが、これに対し、鈴木校長は、いつでも声をかけてください、都合を付けますよと指導週案に記載する方法で返答しただけであり、それ以上の積極的な働きかけを行うことをしなかった。」


まともな、積極的な支援をしなかった校長の責任が問われています。


基金が、しつように百合子さんが弱かったことを強調したことを批判


☆今回の東京高裁判決☆
「真面目、几帳面、熱心、周囲に気遣いをする努力家ともいえる性格は、うつ病を誘発しやすいといわれている。
しかし、若年の新規採用教員として、社会適応の未熟さがあるのは、むしろ当然であるといえることも併せると、このような性格傾向は、百合子と立場や経験等が類似した同種教員において、社会通念上想定される範囲内にとどまる性格傾向であるというべき」



 尚、高裁判決は、地裁判決にいくつか付け加えをしていますが、ほとんどが百合子さんの大変さをさらに裏付けるものでした。


 例えば、「原判決23頁11行目の『ならなかった』の次に『。同日の初任者研修資料には、毎日のように他の児童と様々なトラブルのあつN、全く学習に取り組まない児童、クラスの多くの児童に忘れ物が異常に多いことなど、心配なこと、不安なことがたくさんあって、心が混乱しそうだと書かれている。』を加える。」などです。




上告断念で、届いている声


◆ 浜松市一市民です。上告の断念については,本当によかったと思います。しかし,裁判に勝訴したからと言って,かけがえない木村先生の命が戻るわけでもなく,複雑な心境です。今後は,木村先生のお母様がおっしゃられているように,学校現場の改善を強く求めていく必要があると思います。そして,若い命が失われることがないように,また,多くの教師が自由に子どもたちと触れ合える場としての学校となるように,と思います。


◆ よかったですね!お疲れさまでした。ご両親と支えて下さったたくさんの皆さまに感謝です。
鳥居裁判も判決まで3ヶ月!木村裁判勝利にひきつづき勝訴できるようがんばります。
2012年7月31日  愛知・鳥居公災裁判支援事務局


◆ 本当に良かったですね!!ご苦労さまでした。報告・祝賀会を楽しみにしています。Kさん


◆ 木村裁判勝利確定、おめでとうございます。裁判勝利と合わせて、これまでの情報提供、お世話になりました。
 高文研の「新採教師の市が遺したもの」の中の弁護士のメッセージ「どの先生も大変な労働環境の中で誠実に仕事をされていて本当に頭の下がる思いであった。しかし、その大変さのあまり、自分や同僚の労働環境の過酷さへの感覚が麻痺してしまっているのではないかと私は心配する」は、現場の教職員が、県教委に職場環境改善の要求を迫ると同時に、自らが、「もう我慢できない!!!」と、お互いに声を日常的に出すことではないかと、改めて感じました。N


◆ 本当にご支援ありがとうございました。近々、県教委に行きたいと思いますので、そのときはよろしくお願いいたします。担当弁護士


◆ 人間ドックの待合室で読んだ静岡新聞で木村裁判勝利確定を知りました。ホッとすると同時に、ご両親の気持ちを考えました。百合子さんに何て報告したのかな、なんて。
 裁判では勝ちましたが、本当の闘いはこれからです。裁判の目的は、若い先生たちが自由に学び、のびのびと成長できる学校を作ることです。その意味では、まだまだ何の成果も得られてないと思います。
 また、ここからが全教静岡の本領を発揮するべき時だとも思います。当面の提案ですが、知事と教育長に懇談を申し入れてはどうでしょうか。知事にはぜひ今回のことをどう受け止めているのか見解を示してほしいと思いますし、教育長には職場環境改善のための懇談会を定期的に開くよう申し入れてはどうかと思います。Y


◆ 仕事帰りのラジオ放送で基金が上告断念のニュースを聞きました。何故かホッとしました。
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赤尾

加害者がいるんだよ、大きな組織に隠れた個人がいるんだって!
そいつは隠れて笑ってるんだよ、、
by 赤尾 (2016-03-31 22:48) 

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