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静岡市教委に要求している24の重点項目 [市教委への要求・申し入れ]

静岡市教職員組合2011年度春闘要求 24の重点項目

【 1】東日本大震災および福島第1原発からの放射能漏れについて、被災者救援及び静岡市での防災上の見直しなどに取り組むこと。 ※ 別の要請で、「子どもたちへのケア」「文科省の発した文書への対応」などについて申し入れています。


【 2】  「教育職員始業終業時刻等記録簿」をもとに、長時間過密勤務解消のために早急にかつ具体的な改善措置を講じること。当面、「45時間超3月」、「80時間超2月」「100時間超」の勤務者や突出した人数の学校に対しては、早急に調査し是正措置を取らせること。
※ この「記録簿」が始まってから4年目になりますが、3年目の昨年度も長時間の時間外勤務者は、減るどころか増えています。


【 3】事務職員も調査対象に入れること。


【 4】 勤務時間の15分短縮について、実質の短縮ができていない実態を認め、業務の縮減措置を講じること。また、各学校を具体的に指導すること。


【 5】静岡市立学校教職員労働安全衛生管理規定を制定すること。「規定」作成に当たっては別に当組合から要求している内容(2008年10月23日付『静岡市立学校・園労働安全衛生体制確立の要求書』)を組み入れること。 ※「園」とは、幼稚園のことです。


【 6】(教職員評価制度を)「賃金への反映」「人事への活用」「新しい職導入」に連動させないこと。
※ 静岡市は、「試行」を取ったと言っています。どういうことでしょうか?


【 7】教職員の負担が大きく、子どもたちへのしわよせも大きな問題となっている初任者研や10年研等の持ち方を改善すること。当面泊を伴う研修の廃止、事前事後の報告の廃止・簡素化、所属校の教育課程優先などの措置を取ること。
※ 県教育長も「コンパクトにしたい」と。


【 8】(臨時教職員について)労安法に基づき、雇い入れ健診及び定期健診を公費で実施すること。


【 9】 (養護教諭に関わって)就学時健診がすべて学校任せになっている実態を改善すること。


【10】(事務職などのパソコン作業に関わって) 厚生労働省新VDT作業基準に基づく作業環境への改善を図ること。


【11】 県教委2009年3月19日「学校運営の見直し、改善」通知及び同2010年4月「学校運営改善事例集」の周知徹底を図るとともに、1996年同趣旨通知後の不徹底の反省も踏まえた施策を行うこと。
※ 浜松市は出しました。


【12】 学校現場の要求や実態、教育課程実施の必要性に合わせた配当予算の確保に努めること。
※ 学校当たり数十万円も減額になり、教育活動に支障をきたしています。静岡市の教育予算割合は、10年前15%から、今年度7.5%にも落とされています。


【13】(少人数学級実現に関わって) 「加配」活用によって、授業持ち時数の増加や教科担当教員の削減による免許外教員の増加などのしわよせが現場に来ないよう、最大限の努力をすること。
※ 文科省の小1の35人学級、静岡式の中学、小5、6の35人学級も、担任の定数を増やすのではなく、従来「加配措置」としていた教員数を担任に振り分けただけです。


【14】 学校司書の「5年雇い止め」の任用制度をやめ、安定的・継続的に仕事を進められる任用制度に改めること。
※ 学校司書の時給は、静岡市の非常勤職員の中でも、最低です。また、5年で一旦辞めなければならない制度です。これは、非常勤職員全体にもかかわることです。


【15】 老朽化した校舎の改修、改築を急ぐこと。窓の落下、ドアの外れ、雨漏り等の実態を正確に把握し、根本的な改修措置を施すこと。
※ 耐震補強をしたと言いますが、昨年9月の東豊田中外壁(築1985年)落下事故でもわかるように、校舎の老朽化は、深刻な問題となっています。


【16】 各学校の教室等の環境を実態調査し、十分な学習環境の確保に努めること。当面、夏季の高温および冬季の低温環境の改善のため、冷暖房設備(エアコン)を完備すること。
※ 昨年の猛暑では、「37℃の教室では勉強できない」の声があがっていました。熱中症対策としても。
  市教委は、「通風で」と言いますが、学校の校舎は、窓が南向きで運動場側の場合が多いです。窓を全開すると、強風がプリントやノートを吹っ飛ばします。開けていられません。


【17】 通級指導教室の教員を「配分」でまかなわず、人員を増やし、かつ教員1人当たりの担当児童・生徒数も減らすこと。また設置学校数を増やし、財政的な基盤の充実、人員配置の教育的配慮に努めること。
※ 通級指導教室では、先生一人が20人近くを担当しています。じっくり1対1が必要なのに、とても回りません。送迎が困難な保護者もおられます。


【18】 2008年3月31日県教委通知に沿って専門的代替者を派遣し、専門でない教職員の対応によって子どもの健康や安全をそこなうことのないようにすること。
※ 修学旅行などで養護教諭が不在の時、静岡市の多くの小中学校では、看護師さんをその期間、お願いしています。その費用は、PTAから支出。これっておかしくないですか。10数年来の要求です。


【19】 就学援助の申請を静岡市教育委員会でも受け付けること。
※ 静岡市では、「学級担任を通す」ことになっています。これでは、申請しにくい(相談しにくい)保護者もいるのでは。

【20】 各学校の鑑賞教室に対して必要な援助を行うこと。とりわけ小規模校等多額の負担となる学校の実施に対して補助を行うこと。
※ 演劇教室など、一人800円くらいの観劇料を積立金(つまり個人負担)から支出します。小さな学校では、呼べません。


【21】 (学校給食について)民間委託による問題点を長期的視野に立って調査し、明らかにすること。
※ 静岡市では、学校給食センターの調理部門を民間委託化しつつあります。「学校給食法」があるように、学校給食は、「教育の一環」としても行われています。そこに、「営利」「株主に責任をもつ」企業が入る余地が、あるのでしょうか。また、栄養士は、違法な「偽装請負」にならないように、必要な指示を出すことができているのでしょうか。おっと、指示を出してはいけないですよね。「伝達」できているのでしょうか。


【22】  「熱血教師塾」は、違法な「青田買い」に酷似しかつ受験者への不公平な扱いとなり、臨時講師には多忙に拍車をかけ、採用に当たっては多数を不合格とするなど、教育委員会の任務とはかけ離れたものなので、直ちにやめること。
※ 田辺新市長は、小嶋前市長の公約だった「熱血教師塾」を受け継ぐと言いました。でも、教員を採用する教育委員会が、教員を育成することまで手を出していいとは思えません。受験前に、お墨付きを採用者が与えるようなものです。また、昨年の第1期生30人中(教師塾試験で合格した人)、10人が教員採用試験に不合格となりました。毎週のように土曜日に集めて、レポート漬け(帰宅後の仕事)にさせて、ひどい話です。
 しかも、講師の退職校長から「子どもをしつけるには、中途半端はいけない。徹底してやること。」「毎日、同じことを規則正しくやる作法を身に付ける場が小学校」などと、学校では一致点ではない話がされています。


【23】 指導要録の電算化を推進すること。


【24】 必要な代替講師が配置できない事態にならないような措置を講じること。
※ 介護で特別休暇を取りたいと言った教員に「代わりの講師は自分でさがせ」と言った校長がいました。
教員免許更新制も行われているので、代替講師をやってくれる方が少なくなるのではとも、危惧されています。



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