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7月19日(木)判決 勝訴に向けて [木村百合子さんの公務災害認定を求める裁判]

木村裁判控訴審第1回口頭弁論は、結審の場に!

7 月 1 9 日 ( 木 ) 判 決 !

 5月10日(木)東京高裁で、木村百合子さんの公務災害認定を求める裁判の第1回口頭弁論が開かれました。(平24年(行コ)第42号公務外認定処分取消控訴事件)

 その場で、三橋和雄裁判長は、事実関係は既に地裁段階で明らかとし、新たな証人尋問申請も受け付けず、判例もあるので、7月19日(木)13時15分に判決を下すことを明らかにしました。
 この間、5分程度。法廷に入ることのできない方たちは、隣の弁護士会館の会議室に移りました。しかしその方たちを傍聴者が追い越すほど、法廷はあっけなく終了していました。

 東京高裁第808号法廷は、開始時刻14時の30分前から既に傍聴者で満員でした。廊下や待合室には、傍聴に駆けつけた方々が大勢あふれている状態でした。
 「静岡地裁の時は、見知った顔の人たちが多かったですが、今日は知らない顔の人たちが多く、この木村裁判の社会的広がりを感じました。」と小笠原弁護士が感動するほどで、7、80人はおられたのではないでしょうか。傍聴できないと分かって、帰られた方もおられました。ごめんなさい。
12.5.10木村裁判控訴審報告会①.jpg

 もちろん静岡県からは、マイクロバスで20人など、多くの支援する会の方たちが顔を見せていました。浜松、磐田、掛川、静岡、三島などのみなさんです。全教静岡もね。


 しかしそれ以上に多かったのは、他県の方です。
 「自分の問題、日本の学校、日本の子どもの問題として考えたい。」と木村裁判を支援する会・東京のみなさん。
 「学校で教師が追い詰められたら大変。橋下市政の危うさに同じ。」と、大阪のキリスト教会の方。
 「妻も、中学の教師をしていて、過労死した。他人事ではない。」(裁判で公務災害が認められました。)と堺の方。
 「新宿区の新採教員わずか2か月で長女は自死した。4年かかって基金支部審査会で公務災害と認められた。私も中学校の校長だが、木村さんの当時の校長は、校長の風上にも置けない。」とお父さん。続けて、「西東京市でも新採が自死し、横浜市でも体育教師が脳溢血で倒れている。平成17年のことなのに、まだ基金は、審査中。基金は悪い。なくしたい。」と、お父さん。
 「私の夫は小児科医で、過労死した。過労死をなくそうと、過労死防止基本法制定の運動に取り組んでいる。」と、全国過労死家族の会の中原さん。(注 「過労死防止基本法」制定運動については、
http://www.stopkaroshi.net/index.html を参照してください。6/6に院内集会を予定しているようです。署名にもご協力ください。上記サイト内の「お願いしたいこと」から、署名用紙、リーフなどがダウンロードできます。)

 「特別支援学校の中で、人間関係に悩み同僚が休職後自死した。7年もかかって公務災害として認められた。しかし学校の改善なくして前に進めないと、損害賠償請求訴訟を県に対して行った。残念ながら、三審とも敗訴。公務災害として認めながら、当局の責任を免除するとは許せない。」と、埼玉の退職された教員の方。
 「若者の労働相談活動を行っている。過労死も、木村さんの事例も、若い人にとっても他人事ではない。」と、10数人で駆けつけてくださったのはNPOの方たち。わっかいな~。うれしいなあ。
 もちろん、全教や都教組の方の顔も。
 弁護士会館で借りた「報告会」の部屋は、25人程度の椅子しかありませんでした。つまり、2/3は立って聞いていたのでした。ご苦労様でした。
12.5.10木村裁判控訴審報告会②.jpg

 上記の発言の前に、弁護団からの報告がありました。
 「基金側は、地裁と同じ主張しかできない。つまり、木村さんの困難さ、混乱はどの教師も経験する程度、通常の範囲内のものだった、と言うだけ。静岡地裁判決で決着がついたもの。新しい主張は何もない。マスコミやインターネットの書き込みに惑わされて、裁判所の立場とはいえない、と泣き言さえ書いている。」
「私たちは、地裁段階の最終準備書面に力を入れ、全てを出し切った。(結果、静岡地裁で勝利。)はじめ反論を書く気になれなかった。でも、書いてみたら、『素晴らしい』ものが出来上がって、勝ったと思っている。結審と判決が早いので、展開は有利だが、東京高裁は信用できない、不安もあり楽観はできない。」
 「逆の訴訟で、高裁で2ヶ月という早さで勝ったことはない。だから逆に大丈夫だろう。」


 「過労死全国弁護団では、基金審査会で結論を長引かせるのは、違法だという確認請求を起こす予定でいる。」とのことです。前述の発言があるように、4年とか7年とかかかっています。木村さんの場合も、2004年に亡くなられてから、提訴まで(基金中央審査会が結論を出さないので)4年かかっています。

 最後に、木村さんのお母さんから、「意気消沈することもあるが、こうやって集まってくれるのをみるたび元気を取り戻している。」と感謝の言葉が述べられ、報告会は終了しました。

 外の雷雨のうっとうしさを吹き飛ばす日となりました。
 楽観は禁物ですが。

 判決まで2か月、さらに支援の輪を広げましょう。


 上記発言にあった、「過労死防止基本法」制定の署名にもぜひご協力ください。


 報告会の様子を動画で見ることができます。
http://www.youtube.com/watch?v=g_1wNpmb6a8&feature=youtu.be
http://www.labornetjp.org/news/2012/0510hokoku
 地裁段階から、毎回駆けつけてくださって、YouTubeに動画を投稿していただいている湯本雅典さんによるものです。前後のインタビューなどもあって、その時々の支援する方たちの思いも伝わってきます。
 是非ご覧ください。


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