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2013全教静岡の春闘 県教育長交渉  報告 [県教委交渉・要請]

2013年4月25日全教静岡の春闘要求静岡県教育長交渉


報告します。下記を読んでいただいて、ご意見をください。腹を立てる場面も多いと思いますので、少し心を落ち着かせてから、お読みください。
13.4.25県教育長春闘交渉.JPG

「再任用義務化しろ」について
 県教委 「平成25年度以降の定年退職者につきましては、可能な限り雇用の継続を図る方向で検討して参ります。」「また、新たな制度構築も視野に入れつつ、雇用と年金の接続を図りたいと考えて」いる。(国の動向を注視、職員団体からのご意見も伺いながら)
・・・「可能な限り」とは、どういうことか不明です。不安です。「接続を図りたいと考える」だけでなく、国家公務員と同じように「実質的に義務化」するべき。全教の交渉でも「確実に接続するようにしてくださいとお願いする」と文科省が答えています。


「再任用教職員を定数除外に」について
 県教委 「定数から除外することにつきましては、困難な状況」「新規採用教職員数」は、検討する。
・・・全教の文科省交渉では、「短時間勤務」については、「自治体の判断」で、「(定数に)換算しなくてもよい、してもよい」と文科省が回答しています。
 再任用教職員が定数内では、新採が減らされ、また実質、人が増えない状態となることで、現場は大変になる可能性があります。


「賃金減額するな」について
 県教委 「他の都道府県の状況等を注視」
・・・使用者なんだから、「静岡県の教職員の生活と要求、多忙な勤務を考え」と言えないもんか。言うべきです。N県では、若手マイナス5%、中堅マイナス8%、管理職マイナス10%の案が出ているとか。年50万円以上の減額、えっ!?
 働かせるだけ働かせて、教員バッシングを放置しておいて、過労死・メンタル不全の増加に手をこまねいているだけ(事実上の無視)、賃金を下げ、退職金を下げ、さらにこの仕打ちを考えるだけでも許せん!やるつもりの腹が見えてくるから、余計に悔しい!


「教員にも時間外手当制度を」について
 県教委 「法の規定により手当てを支給することはできません。」
・・・それがわかっているから、「変えて」と頼んでいるのに。「質問していることにちゃんと答えましょう。」と教室で言っていた人たちの回答ですか。


教職員評価の賃金リンクについて
 県教委「当面考えておりませんが、将来的には反映させる方向で研究」
・・・破綻していて、実態を反映しない評価制度に固執する姿勢。評価制度導入によって、よくなっていない、むしろパワハラや同僚性の欠如など弊害が多いじゃないですか。


超過勤務の解消等について
 県教委「各学校の実態に応じ適切な指導がなされるよう、今後も市町教育委員会に働き掛けて」「県内全校において適切に(勤務時間管理が)なされるよう、校長会で依頼」
・・・もう何年も「働き掛け」し「依頼」しているのに、改善されない実態に対して、よくもまあ、紋切り型の回答ができるもんだと唖然。
 しかも、昨年は「市町教委と各校管理職の意識の改善」と回答していたのに、逆に抽象的回答に戻った。やる気もないし、指導力もないことを自ら暴露していることに気づかない。危機感がないんだね。
 県内では、休憩時間に掃除や専門委員会が明記されていたり、「銀行に行ってはいけない」などの指示をしたりする実態があり、校長はそれを違法とは認識できず、教委に問い合わせする始末。「違法」として摘発されてもおかしくないのに、野放し。ブラック企業なみ。

 県教委 「昨年12月から、『学校に勤務する教職員の多忙化解消検討会』を立ち上げ」「多忙化解消の方策について検討」と。
・・・静岡新聞(4/24)で、「PTや検討会が乱立」と批判されたばかりなのに。
 県教委 「教員の授業力向上のためには、日々の授業とともに、授業公開等による校内研修の充実が求められている中で」「指導主事による要請訪問や授業支援訪問を行って」いる。「その際、教員の過重負担にならないよう、各学校の形式による簡略化した学習指導案を作成し研究授業を行うなどして、教員の負担軽減に努め」る。
・・・訪問が過重負担になっていたことを事実上認めました。その反省はないんですね。で、解決策が「簡略化した学習指導案」だって。「教材研究する時間もない」「時間外や休日出勤になる」と現場は悲鳴をあげているのを、知っていてこれだから。尚、県内地域によっては、「要請訪問」ではなく、「7教科から1教科を選んで指導主事を派遣してもらう」「強制訪問」になっています。現場では「今年の授業者は誰?」と戦々恐々。「要請訪問日の前後は、行事を入れないようにしよう。忙しいから。」


「新採教員・若手教職員の命と健康を守れ」について~木村百合子さん裁判の判決を受けて
 県教委 「組織としてどう育てていくかという視点に立ち」「安心して働ける環境や支援体制の整備を」市町教委に「働き掛けているところ」
・・・「組織としてどう育てていくか」とは、何でしょう。「初任者の負担軽減を図り」と言っていながら、重いおもりはしっかりつけておくよ。この場合の組織とは、「問題を起こさないように」と「管理職の体裁」?


「臨時教職員の待遇改善を」について
 県教委 (待遇の改善は)「財政的に困難な状況」
・・・それはわかっていたはずなのに、なぜ臨時教職員を増やしてきたのか。頼ってきたのか。1割以上、特別支援学校では3割のところも。まだ、増やそうとしている。クラス担任をしている臨時講師も増えています。使用者として、教育関係者として恥ずかしくないのかな。
 県教委 「健康保険の継続につきましては、今後、研究」
・・・3月31日のたった1日勤務が切れることで、健康保険、年金が継続できない事に対して、青森県教組が社会保険事務所に問い合わせたら、たった1日くらいでは「継続とみなす」と判断。県教委担当者によると、静岡県内の一部社会保険事務所も同様の見解だとか。だったら、研究ではなく、実現に手をつけるべき!尚、これは、総務省や文科省も全教の交渉の中で言っていたことで、全教静岡でも再三要求していたことです。年度末、無駄な保険の切り替えをしなくても済むようになるといいね。


「養護教諭を増やして」について
 県教委 「法に基づき配置」「国の加配により、今年度2人増員」
・・・ 小学校で851人以上、中学校で801人以上(定数)になって、養護教諭は2人になります。いくつかの学校で加配措置による複数配置が実現していますが、定数に満たなくても大規模校配置です。近隣の学校に手伝いに行けと言われたりしますが、大規模校そのものが複数でも人手不足なのです。
 今の時期、学校では養護教諭が、今日は○年の内科健診、明日は○年の歯科検診、慣れない1年生が「え~ん、足が痛い。」、ほれっ名古屋のセンターへ事故報告だ、「教室に入れないって泣いている。」、先生っちの健康診断の世話も私なの?、あらっ明日は出張だわ、もう~保健委員会の子どもが来ない~、あっ欠席調べを集めなきゃ、「先生、うちの子の体が弱くて」「ああっ、お母さん、まあすわって。話を聞くから。」、「頭がいた~い。」、校長さん椅子に座ってないで手伝いに来てよ~。
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