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静岡市長選挙立候補予定者への公開質問状(その2) [教育政策・教育「改革」]

<質問2>子どもの貧困対策について、どのような政策をお考えですか?

★田辺信宏氏の回答
子どもの貧困対策には、切れ目のない支援が必要であることから、学校をプラットホームとした子どもの貧困の掘り起こしの強化を図っていきます。
具体的には、教職員とスクールソーシャルワーカーが連携し、経済的に困難な状況にある子どもたちを積極的に掘りおこし、福祉部門などと繋ぎ、経済的課題の解消、子育て支援の充実に向けて取り組んでいきます。

★林かつし氏の回答
以下のような施策について、要望の把握、実施の効果、財源などを含め、実施に向け検討を始めます。
・小中学校の学校給食の無償化の実施
・就学援助の支給額の実態にあった引き上げ
・母子家庭に対し、国の制度に上乗せしての市による手当の支給(遺児手当、家賃補助等)
・父子家庭に対する一定の手当・支援金の支給
・子ども食堂への公的支援
・スクールソーシャルワーカーをすべての学校に正規職員として配置を検討
・その他、生活保護世帯、ひとり親世帯などの現状を調査、把握し、政策立案に努めます。また、日本社会に貧困が広がった大きな要因として、低賃金で非正規雇用の拡大があります。この事態を市として放置せず、政令市初の総合的労働行政でまともな雇用を確立し、地域の賃金の底上げ、非正規の正規化、労働相談の実施などを展開します。

<質問3>静岡市の小中学校における不登校の発現率が全国平均と比べて高いという市教委の調査結果が出ていますが、その原因をどのようにお考えですか?また、どのような対策が必要だとお考えですか?

★田辺信宏氏の回答
不登校の原因は、様々な要因が絡んだ複合的なものと捉えますが、この問題を重く受け止め、総合教育会議で議論を重ねてきたところです。
その中で、不登校になってしまった児童生徒への対応だけでなく、児童生徒が不登校にならないような未然防止対策にも重点を置いていきたいと考えており、また、個々の努力だけでは対応が難しい問題は、関係者が連携して組織的に対応することが必要であると考えます。
そのため、教員のカウンセリングマインドを醸成するための研修システムの構築、教室以外においても充実した学習指導等が受けられる体制の整備、家庭にいる不登校児童生徒の支援体制充実のための訪問教育相談員の配置などに取り組み、どの子も置き去りにしない支援体制を構築して、児童生徒が健全に成長し、輝けるよう取り組んでいきます。

★林かつし氏の回答
不登校問題を考える場合、子どもや保護者にその責任を負わせるのではなく、なぜ増えているのかという教育をめぐる背景、原因の分析が大事です。そこにこそ、有効な対策の答えがあります。
不登校の背景には、過度に競争的な日本の教育制度があり、強いストレスが子どもの人格形成の障害になっています。そのことが、学習、学校生活、子ども同士、教員との関係でさまざまな問題を生じさせ、不登校問題をより深刻化させていると思います。また、教職員の多忙化が、子どもとの人間的なふれあいや不登校児童・生徒への十分な対応の支障となっている現実があります。静岡市の発現率が全国平均より高いのは、不登校をめぐる状況がより厳しいことの現れではないでしょうか。
子どもたちが個人として尊重されるなかで、学ぶ喜びを知る教育とそれを支える教職員の増員などの環境整備こそが、対策だと考えます。具体的には、何よりも現場の状況を知る教職員、保護者、子どもたちの声を聞き、対策を立て、実行します。

(次回に続く)
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