SSブログ

尾崎裁判結審 判決は3/22(木)に…! [尾崎裁判]

尾崎さんの公務災害認定を求める裁判が結審!
 ◆ 注目の判決は…、
  3月22日(木)13時30分から静岡地裁で ◆

 12/28尾崎善子さんの公務災害認定を求める裁判が、結審を迎えました。
協力していただいた方々に感謝

◆ 04年8月に静岡地裁提訴以来2年余、立証活動を精力的に行い、11人の方が意見書・陳述書を出していただきました。当時尾崎さんと一緒の職場だった方にも弟さんが聴き取りを行い、それも実名で意見書として提出できました。
 尾崎さんの勤務していた地区で協力をいただくのは、実は大変なことです。もちろん県内でも同じ状況ですが。その中で、切実な現場の実態や思いを裁判所に提出するのは、そう簡単なことではありません。相手は、地方公務員災害補償基金静岡県支部(以下基金)ですし、基金の支部長は静岡県知事なのです。また、基金の後ろにいるのは静岡県・静岡県教委ですから。11人の意見書の重さがおわかりいただけるでしょうか。本当にありがとうございました。
 全教元障害児教育部長の浦岡さんは、当初から関わり心配してくださり、陳述書のみならず証人席にもすわっていただきました。その中から学ぶことが多かったです。静岡県の障害児教育の遅れと課題の多さに改めて気づかされましたし、障害児教育を見る視点についても教えてもらいました。
 また、「一言意見書」という形でもまとめて証拠として提出しました。これも、29人の方々が、現場の生々しい実態や悩みを、短い中ですが凝縮して綴っていただいたものです。尚これは、仙台市教組の大友過労死裁判のたたかいから学びました。
 県内のみならず、全国的にお願いした署名は、団体署名で392筆、個人署名で2773筆いただきました。全国の教職員の方が、我が事のように心配してくださっています。全教の会議などで「尾崎裁判」と言えば、だいぶの方がわかります。 夏には小笠のお茶を販売させていただきました。これも完売でした。売れ残るのではと、ちょっと不安だったのですが。

◆弟さんと弁護団の奮闘に頭が下がる 
 しかし、何よりこの間6年余、提訴前の基金への公務災害認定請求から資料、証拠集め、聴き取りなどされてきた尾崎さんの弟さん、そして塩沢弁護士をはじめとした弁護団の奮闘はただただ頭が下がるばかりです。
 結審の後の学習会で、弟さんは「やれることをやり尽くした。姉のことというばかりでなく、教職員のみなさんのたたかいとして、この間基金側が言ってきたこと、そのひどい中身を是非広げてほしい。」と訴えられました。
◆最終準備書面
 当日の結審は、最終準備書面を原告側(尾崎さん)、被告側(基金)それぞれ提出したことが明らかにされました。塩沢弁護士からは若干の説明がされましたが短時間で、裁判長から「判決は3月22日木曜日13時30分から。」とあっただけで、あっけなく終わりました。(証人尋問以外は毎回そうだったのですが)
 で、終わった後の学習会で塩沢弁護士などから補足説明がありましたので、記録の限りで紹介します。
 まず、最終準備書面は162ページにわたっていること(基金側は61ページ)、弁護士事務所をあげて、心血を注いで取り組んだものであることが紹介されました。その内容は、訴訟の要件(この訴訟が妥当なものであること)から始まり、総論(法律論)、各論(事実論)で構成されています。
 公務災害補償はなぜあるのかという制度論では、過労死弁護団のたたかいなどからも学び、そもそも労働者の生存権の問題であるという観点が大事なんだということが明らかにされています。労働者は「従属労働」なのだから、自分で自分を守ることはできません。「かわいそうだから救ってあげるよ」ではなく、災害補償はできるだけ手厚くやるべきだということです。

◆本人がおかれた立場を十分斟酌(しんしゃく)すべき
 その点で11/29にさいたま地裁で画期的な判決が出ているそうです。それは「平均人基準説」のような他の人だったらどうかなどの、訳のわからない比較ではなく、本人がおかれた立場を十分斟酌(しんしゃく)して判断すべきだと結論づけたものだそうです。すなわち、他の担当者にとってさほど気にならない仕事も、まじめで責任感の強い人にとっては、要領よくできず、負担を感じます。そういう場合に労働災害にあったら、当然労災補償が適用されるべきだという判断です。
 労災の方は一定の前進があるが、教師という職業のもつ業務、性格についてははっきりしていなのが現状です。管理職の場合は公務災害となった判例があるが、一般教員の例は、岩手地裁で1件あるだけだそうです。それも高裁で否決されています。

◆基金の官僚性が問題
 基金の官僚性の問題も大きいようです。中央の基金と相談し、現地調査もせず、専門医の鑑定程度で判断してしまうのです。
 尾崎さんの場合も、基金側は、教師の仕事の性格をはっきりさせず、物理的な量、すなわち養護学級の子どもの人数が少なかった、時間割も大変でなかった、体験入学児童と関わった時間も少なかったなどのものさしだけで、その仕事の重さを判断しています。
 基金側は最終局面になって「後出しじゃんけん」のように、精神医学の権威の鑑定書を出して、仕事が無くても尾崎さんはうつ病になったかのように主張してきました。

◆教師の仕事の性格をはっきりさせること
 つまり、基金側には、事実をどう見るかの視点がありません。原因となった尾崎さんの教師としての仕事、障害児教育とはどういうものか、そして責任を持つ子どもに対して尾崎さんがおかれた立場や状況に立っての解明が本来必要なのですが、基金側の提出書類(準備書面)には一切触れられていません。
 2週間の体験入学の異常性、その前後の経過、静岡県の障害児教育の現状や問題、体験入学児の「自閉的傾向」の重さ、またうつ病についても深い解明が必要で、我らが弁護団の最終準備書面が膨大なものになったのは、それなりのわけがあるのです。     ※最終準備書面は、連絡くださればお送りします。

◆34人+1人で傍聴席埋まる 決意新たに 
 当日の傍聴には、ご遺族、支援する会、全教静岡、高教組、OB、安健センターなど34人が詰めかけました。短時間での結審でしたが、その後の弁護士会館での学習会にも参加し、今後のたたかいの決意を確認しあいました。なにせ、「判決が、主文、公務外認定を取り消す(勝ち)でも、棄却(負け)するでも、お互い控訴することになるだろうから、どちらにしても一審では終わらない。」との塩沢弁護士の言葉は、ちょっと気楽には聞くことができませんでした。
 そうそう傍聴者はもう一人いました。おそらく基金の人だと思います。

◆3月22日(木)13時30分静岡地裁 みんなで行きましょう!

※これを全教静岡のブログに載せたところ早速感想を寄せていただきました。
 「 裁判所というところにはじめていきました。裁判というものの実際に初めて立ち会いました。重々しい雰囲気の中にも10分というあまりのあっけなさにキツネにつままれたようでした。『結審』とはそんなものらしいです。
 この尾崎裁判に関心を寄せてくれた方々は大勢いたと思います。
私の心に残ったことを付け加えさせてください。弁護団が出した162ページのぶ厚い最終準備書面、その内容を力を込めて語る塩沢弁護士、自信に満ちていました。こみ上げるものをこらえながらの話をされた弟さんに、(あなたが私に勇気をくれました)と言いたかった。
 『どちらにしても一審では終わらない』の言葉に、(きっといい結果が出る!!)そう思いました。」

■1/5までだよ~! 高校入試のパブリックコメントに意見を出そう! 
静岡県の高校入試制度に対する「意見の公募」に多くの生の声を!

http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-05/nyushiseido.html

 を見て、高校入試の意見、出しましたか?

 わたしたちは、不合格を経験させるためにあるような前期試験廃止、1月から3月の卒業式にまで至る長い期間あるような受験期間の短縮などを主張しています。もちろん「希望者全員入学」は、一貫した要求です。

■憲法・教育基本法

http://www.hyogo-kokyoso.com/ 

■「兵庫高教組」の「メールフォーム」もっともっと活用させてもらいましょう!
「メール」から

「危機感を持つのが自分でも遅れてしまい、気づいたときにはのっぴきならない状態まできていた基本法改悪。慌てただけで何もできなかったが、これが今後の日本の将来に大きく禍根をのこしていくだろうことは素人にも想像に難くない。戦争を体験し、使命感とともに平和を訴えてこられた人たちが力つきて次々退場していかれる中、その渾身の叫びは、大抵のことは別にイエスでもノーでもどっちでもいい思考力を奪われた市民の雑踏にかき消されていく。

何も声を上げずに流されていけば、そのおとしまえは、絶対に我々自身、そして、本当に申し訳ないことに何の責任もない我々の子孫がつけていかねばならないはめになる。この政治家の愚行をとめられなかったわれわれ有権者自身がおとしまえをつけるのなら当然の報いと言えようが、今キラキラした笑顔で笑っている罪なき子供らが、戦争や抑圧のなかで苦しむことになると思うとやりきれない。」


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。