SSブログ

川勝県知事の発言に抗議・申し入れ [学力テスト]

川勝県知事の「校長名公表」発言に撤回を申し入れ

2013年9月11日

静岡県知事

川勝 平太様           

              全静岡教職員組合

              静岡県高等学校障害児学校教職員組合

              子どもと教育を考える県民会議

川勝知事の「校長名公表」発言の撤回を求める申し入れ書

 9月9日、川勝知事は、本年度の全国学力テストで県内の公立小学校・国語A(基礎問題)の平均点が全国最下位だったことを受け、「教員に責任がある」として、平均正答率が県内下位100校の校長名を公表する考えを明らかにしました。

 私たちは、全国一斉学力テストは、子どもたちと教育に対する「競争と管理」を強め、子どもたちと学校をテストの点数によって序列化し、教育の格差を広げるものであるとして厳しく批判してきました。文部科学省もそういう批判を少しでもかわそうと、実施要領で、個々の市町村名や学校名の公表を禁じました。今回の川勝知事の考えは、実施要領に反するばかりか、学校間の競争を煽り立て、教育の現場をますます混乱させるものであると断じざるを得ません。

 川勝知事は、このような静岡県の教育にマイナスになるようなことを言う前に、行政の長としてやるべきことがあるはずです。本年9月5日に公表された平成23年度の文科省の地方教育調査によれば、静岡県の小学校の在学児童一人あたりの教育予算は、全国最下位です。(特別支援学校も最下位、中学校は下から4番目)また、全国都道府県教育委員会連合会の調査によれば、静岡県の教員ひとりあたりの小学校児童数は全国で5番目に多く、中学校の場合は、埼玉に次いで全国2番目の多さです。

 教育予算も教員の数も、全国的にこれほど少ない状況の中で、川勝知事は、教育環境を整備するという首長としての責任を果たしているとは言えません。自らの責任を一切問うことなく、学力テストが最下位であることを教師の責任にすることは、学力テストによる教育破壊を煽ることとあわせて二重の意味で無責任きわまりない態度であると言わざるをえません。

 川勝知事は、「校長名公表」発言を今すぐ撤回するとともに、静岡県の財政規模にふさわしい教育予算の配分と教員増に取り組むことで、まず自らが行政府の長として教育行政への責任を果たすことを強く要望します。 

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。