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木村裁判 第6回口頭弁論 傍聴に来てください [木村裁判]

8月27日(木)木村裁判第6回口頭弁論

場所 静岡地裁  時間 13時40分~ 

 第6法廷で傍聴した後、すぐ横の弁護士会館で裁判の状況等の説明があります。質問もできます。



 これは教育実践などの「学び」の場ではありませんが、別の意味で教育・学校について学ぶことができます。怒りとともに。

 若い教員、これから教員を目指す方など、ぜひ来てください。

 また、木村さんは静教組の組合員でした。静教組の組合員の方にも、是非傍聴していただきたいと思います。

 もちろん、教職員だった方々、現職の方も。現場を知っている方が傍聴してくださることが、とても力になります。

 相手方、県教委・地方公務員災害補償基金=代理人の弁護士が、法廷でどのような発言をするのか、

これも是非知ってもらいたいのです。「心情的には理解するが、支援はできない」「中立の立場で」

なんてことが言えるのか、判断してください。


      問い合わせ 静岡市教組054-271-8438


尚、裁判所への意見書運動を呼びかけています。

 教員新採1年目の苦悩、大変な中での支援体制の弱さ、学級づくりでの苦労、「学級崩壊」の経験など、

学校の実態やその中での木村さんの苦労・苦悩を裁判所に知ってもらうためにご協力を。


 ※静岡地裁は工事中です。駐車場がない可能性が高いので、ご注意ください。

  お堀を回った市民文化会館の駐車場が確実かと思います。


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第3回口頭弁論 傍聴記 [木村裁判]

木村裁判第3回口頭弁論 傍聴・記
2009年2月12日(木)13時30分~ 静岡地裁
木村百合子さんの自殺を、公務災害として認定すべきだとして、ご遺族が訴えている裁判の第3回口頭弁論が、2月12日に行われました。

 裁判までの概要は以下の通りです。
「本件は、平成16年(2004年)4月に教諭として静岡県磐田市立東部小学校に新規採用された木村百合子さんが、着任当初から発達障害が疑われる指導困難児の指導に追われ、担任する学級も混乱に陥るなど学級経営に苦労し、管理職や学年主任など学校側からは適切な支援を得られず、逆に指導力不足を厳しく叱責されるなど、大きな精神的負荷を継続的に負う中でうつ病に罹患し、保護者からの苦情の手紙を受け取った翌朝、焼身自殺により24歳の若さで命を絶ったという痛ましい事件である。
 本件は、かかる木村百合子さんの自殺を公務外の災害であると認定した被告(地方公務員災害補償基金)の処分を取り消し、本件災害は地方公務員災害補償法31条にいう「公務上死亡した場合」であるとの認定を求める行政取消訴訟である。」(以上、「訴状」より)

 さて、当日は13時30分に始まりました。尾崎裁判では、証人尋問以外は互いの提出文書の確認がほとんどで、5分程度で終わることも多かったのですが、木村裁判の場合は、1回目からこの3回目まで、原告・被告及び裁判長の間で、口頭でのやり取りが長く続きます。今回も20分ほどの応酬がありました。

 既に原告(木村さん)、被告(基金)ともに準備書面(「口頭弁論は書面を準備しなければならない」ことから、事件の認否、反論等の文書)が出されています。

公務としての判断基準からどう考えるべきか

 原告の準備書面では、木村さんの死を公務としての判断基準からどう考えるべきかを主張しました。特に木村さんの場合、新採教員として担任し、教室には騒ぐ子もいて、必要な支援もない、そういう中でどの先生もこなしてきた内容であるかどうかということです。

 木村さんの場合、学級の混乱ぶり、発達障害が疑われる指導困難児の行動、その状況に対してどういう支援が必要だったか、本来どういう支援が必要だったか等から見て、明らかに他の先生より厳しかったことを数10ページにわたって原告の準備書面では詳述されています。裁判長にこの状況を具体的に判断してほしいと訴えたものです。

従って、うつ病になっても仕方ないほどのものだったという主張です。
 今回はさらに、平成10年~12年当時の文部省が委託し研究調査した「学級経営研究会」の出した報告も載せられています。
(『学級経営をめぐる問題の現状とその対応(関係者間の信頼と連携による魅力ある学級づくり) 文部省委嘱研究(平成10・11年度)『学級経営の充実に関する調査研究』(最終報告書)学級経営をめぐる問題の現状とその対応-関係者間の信頼と連携による魅力ある学級づくり-平成12年3月学級経営研究会)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/12/05/000506.htm
 そこでは下記の10のケースを紹介しています。
ケ-ス1 就学前教育との連携・協力が不足している事例 
ケ-ス2 特別な教育的配慮や支援を必要とする子どもがいる事例  
ケ-ス3 必要な養育を家庭で受けていない子どもがいる事例
ケ-ス4 授業の内容と方法に不満を持つ子どもがいる事例  
ケ-ス5 いじめなどの問題行動への適切な対応が遅れた事例  
ケ-ス6 校長のリーダーシップや校内の連携・協力が確立していない事例  
ケ-ス7 教師の学級経営が柔軟性を欠いている事例 
ケ-ス8 学校と家庭などとの対話が不十分で信頼関係が築けず対応が遅れた事例  
ケース9 校内での研究や実践の成果が学校全体で生かされなかった事例  
ケース10 家庭のしつけや学校の対応に問題があった事例
 木村さんの場合も同様のケースで、通常の職務でないとして、過重性を主張しました。

うつ病の状態とNくんの判定について  
 木村さんのうつ病の状態はどうだったかについては、被告基金側は、今回までに医学的所見を出す予定でしたが、3/6までに延期しました。理由は分かりません。 
 Nくんが、ADHDではなかったという件については、平成16年12月22日に医療機関がADHDではないと判定したと被告基金側は主張していました。しかし今回それは、基金の裁決書(公務外とした際の)にあったままを引用しただけということが分かりました。この日は「受診日」であって、判定がされた日ではなかったのです。いい加減です。重要なことですからしっかり調べて記載すべきです。判定された日はまだはっきりしません。

法律的なこと  
 今回の準備書面では、様々な判例を調べたそうです。 労災や公災など法律的な因果関係を証明する場合、過労死とちがい自殺はやっかいです。「覚悟の上」などとされ、遺言が残っていると認められない場合もあるそうです。
 今回も被告基金側は、こんな事まで言うのと思う反論をしています。つまり、自殺の前日に木村さんがライターと灯油を買っていることから、「自由意志」で自殺した、何をするか分かっていた、判断能力があった、従って、因果関係が「中断」していると主張しているのです。

 また、因果関係だけではダメで、「相当因果関係」が必要だと判例ではなっています。木村さんがこのクラスを持たなければ自殺はなかったことははっきりしているが、行為の結果が公務災害相当と判断できなければ、公災になりません。木村さんの業務自体に過重性、平均的なものより過重だったという証明が必要です。
 新採、サポートない、パワハラ(「アルバイトじゃないんだぞ」などの暴言)、そういう中での保護者からの手紙等々。認められないのはおかしいと思います。

昼間で大変ですが、是非傍聴してください。その後、弁護士さんからの説明があります。
第4回口頭弁論 4月9日(木)13:30静岡地裁
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木村裁判第2回口頭弁論開かれる [木村裁判]

「なぜ自殺に追い込まれたのか?」の解明こそ必要

   木村百合子さんの過労自殺裁判、第2回口頭弁論開かれる

 11月20日(木)14時より静岡地裁にて、木村百合子さん(教員)の過労自殺の公務災害認定を求める第2回口頭弁論が行われました。

 はじめに裁判長より「被告(公務災害基金)は、どのようなことを主張していくか」との問いがあり、基金側弁護士は「うつ状態とうつ病の違いについて専門家である医師の診断を仰ぎたい」と答えました。
 また裁判長は、木村さんが過重な仕事をしていなかったと言うなら、もっと具体的なデータを出すように、とも要請したと言うことです。

 ※ 現在の教員初任者が「過重な仕事をしていない」とういうデータ?果たして、どんなデータを出すのでしょう?年間の初任者研修計画?その都度の前後の報告書?・・・

 それに対して、木村さん側の塩沢弁護士は「病名のことやー般的なことより、具体的に百合子さんがどのような精神的負担を感じ、自殺に至ったかを、事実に即して解明することが必要だ」と今後の進行について強調しました。

※ おわかりでしょうか?木村さんだけの問題ではなく、今の学校職場がどうなっているのか?が、裁判を通してあばかれようとしています。そのための働きかけがもちろん必要ですが。多くの教職員のみなさんの、「データ」が寄せられることが必要です。是非、声を寄せてください。
※ そうでないと、裁判官は、基金の言い分を鵜呑みにしてしまいます。静岡地裁での尾崎裁判の経過を見てください。よくわかります。

 公判終了後、弁護士会館でまとめを行い、ご両親から「娘の死をむだにしたくない」と改めて裁判の意義の訴えがありました。

 次回、口頭弁論は来年2月12日(木)13時30分~静岡地裁5階6号法廷

是非、傍聴に駆けつけてください。
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木村裁判第1回口頭弁論9/25を傍聴して [木村裁判]

  木村裁判第1回口頭弁論開かれる        

学校で何があったのかを明らかにしてほしい  ~同じような犠牲者をこれ以上出さないために~  

 9月25日、木村百合子さんの公務災害認定訴訟の第1回口頭弁論を傍聴してきました。
 50席くらいの傍聴席がほぼ満席になり、報道関係者も10数人来ていました。
 口頭弁論といってもその場で訴状や答弁書を読み上げるわけではなく、実際にはすでに提出してある書面の内容に相違ないことを双方に確認するだけの、あっさりしたものです。
 しかし今回は、原告側(木村さん側)の要望で口頭での補足陳述が認められ、原告の木村さんのお父様と代理人の原告側弁護士がそれぞれに意見を述べました。

 お父様は、娘を失ってからの苦しい思いや憤りを切々と訴え、学校で何があったのかを明らかにしてほしい、それが同じような犠牲者をこれ以上出さないことにつながると主張されました。

 原告側弁護士は、弁護士や裁判官も教師と同じ専門職だが採用されたばかりの新人が一人で重要な事件を受け持ったりすることはない、それなのに教師はいきなり学級を一人で受け持ち、全責任を負わされる、だからこそ周りのサポートが大切なのに百合子さんにはそれがなかった、その精神的負担の重さをぜひ理解して欲しいと訴えました。

 どちらの話も大変わかりやすく、聞く人の胸に迫ってくるものがありました。

 ちなみに、被告である地方公務員災害補償基金静岡県支部の代理人は尾崎裁判の時と同じ弁護士、そして、裁判長も同じ裁判官でした。

 閉廷後、弁護士会館で記者会見と支援する会の会合が行われました。弁護士による説明やご両親のお話などの後、参加者全員の自己紹介があり、全教静岡としてあいさつし、支援に全力を尽くすことを約束してきました。

第2回口頭弁論は、11月20日(木)

 この次の口頭弁論は11月20日(木)14:00です。
 平日だから仕方ありませんが、今回は現役の教職員は少なかったです。
 今後、少しでも多くの現役教職員が支援に集まってくれるといいなと思います。

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